「理想通りのデザインにならない」「イメージを形にできない」

そんな悩みを抱える方に向けて、この記事ではデザインの引き出しを増やすための参考サイトを紹介します。



デザイン制作では、「感覚的なイメージ」を具体的なビジュアルに落とし込む力が求められます。
その精度を高めるためには、日頃から多様なデザインに触れておくことが欠かせません。
とはいえ、参考サイトを探そうとしても情報が多すぎて、
「どこから見ればいいのか分からない」という方も多いはず。

そこで今回は、
前半で ジャンル別のおすすめデザイン参考サイト10選 を紹介し、後半では 効果的にリサーチするためのコツ をお伝えします。

理想のデザインを見つけよう! 〜おすすめの参考サイト10選〜

デザインのインスピレーション源として使いやすく、クオリティの高い参考サイトを10個ピックアップしました。
それぞれのサイトが得意とするジャンルもあわせて紹介しているので、あなたの目的やテイストにぴったり合うサイトをぜひ見つけてみてください。

1.【短時間でアイデアを吸収できる】Pinterest

Pinterest」は、幅広いジャンルのデザインを効率よく探したい人にぴったりのツールです。
Webデザインはもちろん、雑誌のレイアウトや商品パッケージ、写真など多彩なビジュアルを一度に収集できます。
スマホアプリからも手軽に閲覧できるので、通勤や休憩中のちょっとした時間でアイデアをストック可能。
気になったデザインはボードにまとめて、自分だけの“デザインインスピレーション集”を作れます。

【公式サイト】:https://jp.pinterest.com/

2.【海外のデザインギャラリー特集】 AWWWARDS

Awwwards」は、世界中の優れたWebサイトを評価・表彰する国際的なデザインアワードサイトです。
独創的で完成度の高いデザインが多数掲載されており、新たな発想を求めるデザイナーに最適です。
ギャラリーは日々更新され、表示順も毎日変動。常に最新トレンドをチェックできます。
また、フォントやカラーパレットなどの情報が公開されているため、実際の制作にも活かしやすい点が特徴です。
「Collections」機能を活用すれば、特定のUIパーツや要素を効率的にリサーチできます。

【公式サイト】:https://www.awwwards.com/

3.【最新のデザイン潮流をつかむならココ!】MUUUUU.ORG

最新のWebデザイントレンドを素早く把握したい方には「MUUUUU.ORG」がおすすめです。
高い更新頻度を維持しており、国内外の洗練されたサイトを常にチェックできます。
サムネイルがコンパクトに配置されているため、多くのサイトを効率よく比較検討することが可能。
また、カテゴリ検索も非常に充実しており、業種や配色に加えて「JSの使用量」や「円形デザイン」など、細かな条件で絞り込みができます。

【公式サイト】:https://muuuuu.org/

4.【高クオリティなデザインを厳選】I/O3000

印象に残るサイトデザインを追求したい方には「I/O3000」がおすすめです。
世界中のハイクオリティなWebサイトを中心に、企業・ブランドの事例を幅広く収集しています。
最大の特徴は、年代別のアーカイブ検索が可能な点。
時期ごとのデザイン手法やトレンドを比較することで、戦略的なデザイン制作の参考にもなります。

【公式サイト】:https://io3000.com/

5.【バナーデザインに特化】BANNER LIBRARY

BANNER LIBRARY」は、バナーデザインを幅広く比較・分析したい方に最適なギャラリーサイトです。
特筆すべきは、検索機能の充実度。
テイスト・カテゴリー・イベント(例:クリスマス、バレンタイン)・メディア(Instagram、Xなど)といった多角的な条件で絞り込みが可能です。
バナーは広告やSNSなど多様な媒体で活用される重要な要素です。
BANNER LIBRARY」を活用することで、目的や媒体に合わせた最適なビジュアル設計のヒントを得られるでしょう。

【公式サイト】:https://design-library.jp/

6.【サムネイルデザイン特化サイト】SAMUNE

SAMUNE」は、視認性と訴求力の高いサムネイルデザインを分析したい方に適したギャラリーサイトです。
YouTube上に数多く存在するサムネイルの中から、デザイン性やインパクトに優れたものを厳選して掲載しており、幅広いカテゴリーから目的に合った事例を効率的に探すことができます。
一部のサムネイルには制作過程を紹介するメイキング動画へのリンクも用意されており、デザインの構成や加工手法を具体的に学べる点も特徴です。
サムネイルは、コンテンツのクリック率や視聴率を左右する重要な要素です。
優れた事例を分析し、構図・配色・テキスト配置などの工夫を取り入れることで、より成果につながるビジュアル設計が可能になります。

【公式サイト】:https://thumbnail-gallery.net/

7.【見るだけで学べるLPデザイン集】LPアーカイブ

LPアーカイブ」は、多数のランディングページを効率的に比較・分析したい方に適したサイトです。
PC版とスマートフォン版のデザインをそれぞれ確認できるため、レスポンシブ対応や構成の最適化を検討する際の参考資料としても有用です。
また、「お気に入り」機能を活用することで、気になったLPを後から見返しやすくなるほか、他のデザイナーからの注目度も把握できます。
さらに、LP制作に欠かせないキャッチコピーの比較機能も備わっており、デザイン面だけでなく訴求力の検討にも役立つ点が特徴です。

【公式サイト】:https://rdlp.jp/lp-archive/

8.【要素別デザインリファレンス】Parts.

Parts.」は、サイトの特定部分にフォーカスしてデザインのアイデアを探したい方におすすめの参考サイトです。
Q&A、料金表、お問い合わせフォームなど、パーツ単位でデザイン事例を検索できる点が大きな特徴です。
「このセクションだけ、他サイトを参考にしたい」というケースでもスムーズに比較できます。
細部の完成度がサイト全体の品質を左右します。
Parts.」を活用し、構成力とデザイン精度の両面から完成度を高めるヒントを得ましょう。

【公式サイト】:https://partsdesign.net/mainvisual

9.【レスポンシブデザインの研究に】Responsive Web Design JP

Responsive Web Design JP」は、端末ごとの見え方を比較しながらレスポンシブデザインを学びたい方に適したサイトです。
スマートフォン・タブレット・デスクトップのデザインを並べて確認でき、レイアウトや要素配置の最適化を視覚的に理解できるのが特徴です。
また、日本国内のサイトに特化しているため、トレンドを反映した実践的な事例をチェックできます。
レスポンシブ対応は現代のWeb制作では欠かせません。
デバイス別の見え方を研究し、ユーザー体験を損なわないデザイン設計に役立てましょう。

【公式サイト】:https://responsive-jp.com/

10.【動きを活かしたデザインに】1GUU

Webサイトにアニメーションを取り入れてオリジナリティを高めたい方には「1GUU」がおすすめです。
このサイトでは、サムネイル表示の時点でアニメーションの動きを確認できるため、複数の事例を同時に比較することが可能です。
アニメーション演出の引き出しを増やしたいデザイナーに最適で、検索機能も非常に充実。
商材やカラーだけでなく、「フォトグラフィー」「グラフィック」などのビジュアルスタイルごとに探せるのも大きな特徴です。

【公式サイト】:https://1guu.jp/

~こうすれば見つかる!~理想の参考デザインを見つける3ステップ

「理想に近いデザインの参考サイトがなかなか見つからない…」

そんな悩みを抱えるデザイナーやWeb担当者の方も多いのではないでしょうか。
良い参考デザインを見つけられるようになると、制作のスピードはもちろん、デザインの完成度や提案の幅も大きく広がります。

ここでは、目的に合ったデザインを効率よく探すための 3つのステップ を紹介します。
今回は例として、「カフェのWebサイト」を制作するケースで考えてみましょう。

STEP1:ターゲットが近い業種・媒体をリサーチする
まずは、同じターゲット層を持つ業種のサイトや広告をチェックしましょう。
同業他社のWebサイトやInstagram広告は、構成や雰囲気作りの参考として非常に役立ちます。
特に、検索結果の上位に表示されるサイトは、デザイン・写真構成・導線設計すべてが洗練されている傾向があります。
まずは3サイトほどピックアップして比較してみるのがおすすめです。

「カフェ Webサイト」「コーヒースタンド ブランドサイト」「ベーカリーカフェ デザイン」などのキーワードで検索。

STEP2:共通するデザインの特徴を整理する
ピックアップしたサイトを見比べて、共通点を整理していきましょう。
表面的な印象だけでなく、「構成の意図」「情報の見せ方」に注目するのがポイントです。
たとえば今回の例では、以下のような共通点が存在します。

・配色:ブラウン・アイボリー・グリーンなど、自然で温かみのある色合いが多い
・写真:ドリンクや店内の雰囲気を大きく見せるビジュアル中心の構成
・レイアウト:トップでブランドコンセプトを伝え、下部にメニューやアクセス情報を配置
共通点

こうした共通点を分析することで、「なぜ心地よく感じるデザインなのか」「どう伝わっているのか」を理解できます。
特にカフェのように“雰囲気”や“体験”を売る業態では、写真と余白の使い方が大きな差を生みます。

STEP3:キーワードを使って参考サイトを絞り込む
整理した特徴をもとに、デザインギャラリーで検索してみましょう。
「配色」「ジャンル」「トーン」などのキーワードを組み合わせると、理想のイメージに近いデザインを効率よく探せます。

たとえば「LPアーカイブ」で“ナチュラル×飲食”“カフェ×ブランドサイト”などの条件を指定すれば、参考にしやすい事例を一気に比較できます。
さらに、「Parts.」を使えば「メニュー」「店舗紹介」「アクセスマップ」など、特定セクションだけを切り出して研究することも可能です。

細部の見せ方を意識して研究することで、サイト全体の完成度と世界観の統一感がぐっと高まります。

まとめ

デザイン制作の第一歩は、目的に合った参考を正しく見つけること。
「誰に・何を・どんな印象で伝えるか」を意識して探すことで、単なる模倣ではなく、自分の表現に活かせる“本質的な学び”が得られます。

・目的に沿った参考サイトを活用する
・共通する特徴を整理して分析する
・条件を絞って深くリサーチする
POINT

この3ステップを繰り返すことで、デザインの引き出しは確実に増えていきます。
理想の表現を探し出し、成果につながるデザイン制作を目指しましょう。